ずいぶん間ががいてしまいましたが、
芸備線の魅力第三弾です。今回は比婆山駅から高駅までのご紹介です。
芸備線というより旧三神線のレポートといったほうがよかったかもしれません、
今回で一応完了とさせていただきます。
東城~備後落合まではどちらかというと山の中を走っていた感じですが、
落合~高駅は農村地帯を走っていく高原列車のような雰囲気です。
寝殿造りの屋根を模した駅舎「比婆山駅」
183号線を車で走っていると、道路沿いにある比婆山駅。
一見、神社のように見えます。建物としてはほんとに文化財級です。(あくまでも個人の感想です)
比婆山駅から備後西城に向かう途中に昨年3月で廃校になった「みこと小学校」があります。
昭和の小学校の名残を残したまさに教育遺産。
市街地と渓谷の調和がすばらしい「備後西城」の町
備後西城駅については、西城町観光協会さんのTwitterを見ていただいたほうが最新の情報も載っているので詳しい情報はそちらを見ていただいたほうがよろしいかも。
備後西城は大きな病院やスーパー、高校もある旧西城町の市街地です。
市街地でありながら、ところどころみごとな渓谷が見受けられ、特に市街地の住居と渓谷、その渓谷にかかった鉄橋を走る列車・・・
市街地に入るとまるで昭和の商店街にタイムスリップしたようです。住居の屋根のすぐ上に鉄橋がかかっているような場所もあり、撮り鉄の方には
たまらない場所かも。(その絶景スポットの写真がなくてすみません。ですがぜひ一度いらしてみてください!)
蔵のような「なまこ壁」を施した平子駅
平子駅も国道183号線を走っていると、道路からよく見える駅です。
「なまこ壁」を施してあるので一瞬酒造会社?と思ってしまう作りです。
待合室は覆ったより小さくて、昔ながらの木製ベンチ、ホームに出て待つベンチも昔ながらのまま。
昭和のビジネス街「高駅」
高駅は備後西城駅に劣らない広さのある駅です。
駅のすぐそばに大きな農協(すでに廃墟になっています)やお店があり
きっと昔はビジネスの中心街であったのだろうと推測できる街並みです。
平子駅から高駅の間は見渡す限り田園地帯。
バイパスができたために駅の前を通る旧道沿いは空き家が多いですが、農協の建物の並びに農機具修理の会社や工務店さんなどがが並んでいた名残も感じられます。
まとめ
今回芸備線の中でも最も利用者が少ない区間を回ってみたのですが、廃線の危機が叫ばれている今、駅舎の建造物としての価値や鉄橋や線路の敷設技術の素晴らしさをもう一度認識してほしいと感じました。利用者数に関してはほんとうに何と言っていいのかわからないのですが、昭和の初めの最高の技術を持って作られた駅舎や線路、鉄橋など生きた鉄道博物館的な要素が多いですし、沿線の環境もノスタルジックだと思うので、そこをアピールしていけば観光の目玉にもなっていくのではと思いました。
当館は道後山高原の中にあり、どの駅からも少し遠いのですが、お客様に芸備線の「面白さ」を少しでも伝えていけたらと思っています。